美しい日本家屋を、リフォームで住み継ぐ
歴史を刻んだ日本家屋
風格はそのままに
住み継ぐ心を次世代へ
風格はそのままに
住み継ぐ心を次世代へ
【広島市西区 Y様邸】
72年前にご両親が建てられた日本家屋。その38年後にY様が洋風の住まいを増築し、ご両親と二世帯で暮らしていた。ご両親が他界した後、Y様はリフォームか建て替えか迷ったが、「両親が建てた家なので、大切に残しながらきれいに暮らせるようにして、次の世代へ住み継ぎたい」と、ご主人の退職を機にリフォームを決め、知人から紹介を受けたマエダハウジングに依頼した。
リフォームに当たっては、床の間の欄間や広縁の網代天井、質の高い木材を使った柱や鴨居などをうまく残すことを最重要視しながら、既存部分と新しくする部分の融合を目指してプランニング。和室には日本庭園が、LDKには奥様が丹精込めて育てたバラが咲き誇るローズガーデンがマッチした佇まいに磨きをかけた。
細かい要望としては、Y様邸には昔からゲストが多く訪れるため、おもてなしがしやすいよう「キッチンは広く」と奥様。併せて収納スペースを最大限確保するため、収めるものを採寸して効率的に収納できるよう配慮した。多く訪れる外国人ゲストが気を使わずに済むよう、トイレと浴室、洗面室はゲスト専用に確保するという細やかな気配りも見事。施工中は、経年が原因で既存の柱の傾きや構造部のゆがみの修正などが必要な局面にも見舞われたが、そのたびに着実な施工を行って安心安全な家づくりを遂行した。
玄関を入って左手には、親族や友人などゲスト専用の和室が2室。トイレなど水回り設備に加え、奥様が茶道をたしなむために必要な水屋も確保した。
玄関から入って右手には、ご主人の書斎と応接室、その奥にLDKを配置。キッチンはアメリカの雑誌を参考にしながらオリジナルデザインをオーダーし、「使い勝手が格段に良くなりました」と奥様。1日の中で長時間過ごす書斎とLDKの壁は珪藻土仕上げ、床はタモの無垢材など自然素材を採用した。
以前は寒さが身に染み、大型トラックが近くを通行するたびに振動が響いていたが、窓にペアガラスを採用し、遮音性や断熱性が増したことで、騒音が聞こえず快適な居住空間を実現したこともY様の満足度を高めたようだ。
予想以上の完成度に大満足のY様ご夫婦は、丹精込めて育てたバラが満開を迎える頃、毎年友人を招いてガーデンパーティーを開催。末永く住み継がれていくであろうこの家で、これからもY様ご夫婦を囲みながらバラとともにたくさんの笑顔が咲き続けることだろう。
リフォームに当たっては、床の間の欄間や広縁の網代天井、質の高い木材を使った柱や鴨居などをうまく残すことを最重要視しながら、既存部分と新しくする部分の融合を目指してプランニング。和室には日本庭園が、LDKには奥様が丹精込めて育てたバラが咲き誇るローズガーデンがマッチした佇まいに磨きをかけた。
細かい要望としては、Y様邸には昔からゲストが多く訪れるため、おもてなしがしやすいよう「キッチンは広く」と奥様。併せて収納スペースを最大限確保するため、収めるものを採寸して効率的に収納できるよう配慮した。多く訪れる外国人ゲストが気を使わずに済むよう、トイレと浴室、洗面室はゲスト専用に確保するという細やかな気配りも見事。施工中は、経年が原因で既存の柱の傾きや構造部のゆがみの修正などが必要な局面にも見舞われたが、そのたびに着実な施工を行って安心安全な家づくりを遂行した。
玄関を入って左手には、親族や友人などゲスト専用の和室が2室。トイレなど水回り設備に加え、奥様が茶道をたしなむために必要な水屋も確保した。
玄関から入って右手には、ご主人の書斎と応接室、その奥にLDKを配置。キッチンはアメリカの雑誌を参考にしながらオリジナルデザインをオーダーし、「使い勝手が格段に良くなりました」と奥様。1日の中で長時間過ごす書斎とLDKの壁は珪藻土仕上げ、床はタモの無垢材など自然素材を採用した。
以前は寒さが身に染み、大型トラックが近くを通行するたびに振動が響いていたが、窓にペアガラスを採用し、遮音性や断熱性が増したことで、騒音が聞こえず快適な居住空間を実現したこともY様の満足度を高めたようだ。
予想以上の完成度に大満足のY様ご夫婦は、丹精込めて育てたバラが満開を迎える頃、毎年友人を招いてガーデンパーティーを開催。末永く住み継がれていくであろうこの家で、これからもY様ご夫婦を囲みながらバラとともにたくさんの笑顔が咲き続けることだろう。
Entrance
家の歴史が刻まれた引き戸や丸窓などの既存部分を生かしながら、壁の塗り替えや畳を新しくするなどして生まれ変わった玄関。
伝統的な木造建築を
次の世代へ伝える気概
次の世代へ伝える気概
時代とともに少なくなってきた歴史ある木造住宅を、程よく手直ししながら住み継ぐことの意義を、Y様邸はその佇まいで静かに教えてくれている。
Japanese garden
既存の屋根瓦、そして藍色の漆喰塗りの外壁とサッシが重厚な日本家屋らしさを醸し出す。珍しい丸窓のペアガラスは特注で調達した。目の前には手入れの行き届いた日本庭園が広がり、一見してみずみずしさが分かる苔をはじめ、トサミズキやキリシマツツジなどが庭を彩る。毎日欠かせない草取りと水やりはご主人が担当。
広縁の掃き出し窓には防犯ガラスを採用。設計者が提案したロールスクリーンは、Y様ご夫婦もお気に入り。
靴箱は既存の扉を手直しして再利用。奥様が気に入って残した床のタイルは、生まれ変わった玄関にもなじんでいる。
現代の家ではなかなか見られない、ゆとりある玄関ホール。壁はジュラクで塗装。右側の扉は納戸につながっている。
現代の家ではなかなか見られない、ゆとりある玄関ホール。壁はジュラクで塗装。右側の扉は納戸につながっている。
広縁の勾配天井は網代天井になっていて、ここにも日本建築の伝統が息づいている。
Before
After
Guest room
目の前には日本庭園
水回りも併設した
贅沢なゲストルーム
水回りも併設した
贅沢なゲストルーム
まるで旅館に来たような、上質感漂う6畳と8畳の和室がゲストルーム。広縁を挟んで日本庭園が眺められ、既存の天井と欄間がこの家の歴史を物語る。特に海外からのゲストには日本建築の魅力を知ってもらえる好機といえそうだ。親族や来客が多く集まるため、気兼ねすることのないようにトイレと浴室、洗面室がゲスト専用として併設されている。
Before
After
Kitchen
収納力も十分備えた
アメリカンテイストの
オリジナルキッチン
アメリカンテイストの
オリジナルキッチン
L字型に変えたキッチンは、天板を人工大理石にしたカウンターとともに松岡製作所にオーダー。ミーレ社の食洗機を内蔵し、壁には柄入りのタイルを張った。
見事な床柱や鴨居など、使われている木材の質の高さに目を奪われる和室。水屋もあり、お茶室として使用することもある。
Rose garden
バラが美しく咲き誇るローズガーデン
Before
After
ご主人の書斎。向かって左の収納棚はご主人がデザインして造作。中央の机はご主人のお父様が使っていたものを受け継いだ。