広島市安佐南区 T様(6年目)

築180年以上の古民家を
人々が集まる住まいへ
もともとは奥様が生まれ育ったご実家で、いつ頃建てられたのか正確な記録はなかったが、工事中に「天保八年」と墨書きされた木材が出てきたことで「少なくとも江戸時代にはこの家があったようですね」と話すT様ご夫婦。床の傾きや冬の寒さが気になりリフォームを検討する中で、構造上の制約や費用のことなど詳しく説明するマエダハウジングに好感を持ち依頼。「会社の儲けよりも、私たちの立場に立って誠実に提案してくれました」とご主人が振り返る。
話し合いを重ねるうち、部分的なリフォームよりも間取りから変更したほうが希望に近づくことがわかり、リノベーションへと踏み切った。家の中の段差をなくし、和室と洋室を取り込んで多くの人が集まれる広いLDKに。キッチンは庭を望める位置に移動して、明るく開放的な空間に変わった。よく人が訪れるというT様邸には、娘さんと2人の息子さんそれぞれの家族や友人など、時には20人近くが集まるそうだが、余裕の広さだという。
奥にある2間続きの和室は、地域の人々に開放するためトイレを新設。住居部分との間に扉を設け鍵がかけられるようにして、T様が不在の時でも縁側から入って使えるようにした。リノベーション後にコロナ禍となり活用できていなかったが、今後は習字教室など皆さんに使ってもらう予定だという。「古くて住みづらかった家が、こんなにすてきになるとは。来てくれた皆さんの驚く顔がうれしいですね」と笑顔のご夫婦だ。
内蔵だった場所は天井の一部を抜いてロフトに。ピアノを置いて奥様が生徒さんらに教えられるようにした
和室を居住空間から独立させて地域の集会や教室などに使ってもらおうと、床の間をトイレに変えた
リビングやキッチン、どこからでも庭園の緑が見える。ソファとテーブルは家具店に勤務していたというご主人が選んだもの
天井を抜いて梁を見せる開放的なデザインに。カウンターの脚は天井裏から出て来た古材を活用し、古いものを生かしたこの家らしい表情を見せている
[T様]
「コーディネーターさんがたくさんアイデアを提案してくれて、毎回打ち合わせが楽しかった。古いものを生かしすてきに甦らせてくれました」とご夫婦。