株式会社TAKUSEI 代表取締役 内海 秀治さん

リフォーム現場を支える、形には残らないが必要な仕事を担う頼もしき解体職人
 主にリフォームの現場で欠かせない解体の仕事。内海さんは高校卒業後にこの業界に入り、27歳で独立し個人で5年間仕事を続けたのちに法人化した。現在は20〜30歳代から60歳近くまで15名の従業員と解体の仕事を担う。「一般のお客様からすれば形には残らない仕事。だけど絶対に必要な仕事です」という言葉には、影ながら現場を支える職人としての誇りが垣間見える。
 マエダハウジングから請け負う工事現場はリフォームが中心のため、全てを解体するよりも柱や壁などの駆体部分を残しながらの解体が多い。「だからこそ、残す部分には目に付きにくい場所でも傷を付けるようなことがあってはなりません」と、現場で作業にあたる従業員に入念に指示を出しながら慎重に仕事を進めている。体力も必要でハードな仕事だが、待遇面をしっかり整え、日常的に従業員とのコミュニケーションを図っているからか、従業員の定着率は高いという。
 最近は解体業以外に、SDGsの取り組みの一環にもつながるリサイクル業への進出なども模索中。「従業員が年齢を重ねて体力が低下してきても、他の業態で力を発揮してもらうこともできますから」と、従業員思いの内海さんが実に頼もしい。
長さ約1m、重さは2kg近くあるバールを使いながら解体作業を行うため、かなりの体力が必要な仕事。