個性が出る屋根工事で伝統文化の継承や地域活性化にも貢献したい
創業73年を迎える荒谷洋瓦で、営業を主に担いつつ、瓦職人としても現場にも出ることがあるという荒谷さん。創業当時から和瓦の製造を行っており、現在では洋瓦と和瓦を7対3の割合で取り扱っている。
屋根瓦の施工は、真っすぐだったり反っていたりと職人の個性が出ることもあり、「後々に残っていくものなのできっちりと仕上げています」と真摯な目で話す。「和瓦を施工する技術は、日本の伝統文化継承にも貢献できると思っていますし、なくしてはいけない技術ですよね」と、高い志で仕事に向き合う。
常に風雨にさらされる屋根瓦は、定期的にメンテナンスを行うことで長持ちするため、屋根に上がりにくい狭小地ではドローンを使うなどして点検を実施しているという。それは現場で働く社員の安全にもつながっている。
本社を置く安芸津町で、近年空き家が増加していることを懸念しているという荒谷さん。
「立派な家も多いのにもったいないですよね。私たちがこうした空き家を有効活用するための力になり、それが地域の活性化にもつながればいいなと思っています」と、地域貢献に対しても高い意識を抱いている。