放送作家コラムニスト小説家 桝本 壮志

広島ホームテレビ『鯉のはなシアター』で
MCを務める作家の桝本壮志さん。
最新刊の小説『三人』や
故郷・広島への思いについて、
マエダハウジング前田社長と熱く語り合った。
広島出身で大のカープファン
小説家、放送作家として活躍
前田
桝本壮志さんといえば放送作家として『ぐるぐるナインティナイン』や『ナニコレ珍百景』を手掛けられていますが、広島の読者のみなさんには広島ホームテレビの番組『鯉のはなシアター』のMCとして知られていますね。
桝本
ありがとうございます。『鯉のはなシアター』は私の企画・構成で2014年からスタートしました。毎回さまざまなゲストをお招きしてカープ秘話を紹介しています。
前田
2017年には同名の小説としてノベライズされています(ザメディアジョン刊)。翌年には映画化もされましたね。
桝本
オール広島市ロケで撮影し、広島で先行公開されました。劇場鑑賞券の売り上げの一部を「平成30年7月豪雨災害被災者支援義援金」として寄付いたしました。
前田
昨年12月には新作小説『三人』を文藝春秋から刊行されました。私も買って、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました。
桝本
読んでいただいたんですか! ありがとうございます。
前田
2人の芸人と放送作家、3人の若者がシェアハウスで暮らしながら織りなすストーリーですね。これは桝本さんご自身がモデルなんでしょうか?
桝本
はい、そうなんです。実はスピードワゴンの小沢とチュートリアルの徳井と3人で、古民家をリノベーションした家に住んでいます。もう6年になります。
前田
古民家をリノベーションですか。 それではその家も含めて、住まいについての思いをお聞かせ願えますか。
桝本
実は祖父は大工でした。リノベーション住宅って、古民家の持つ木の温もりや昔ながらの間取りといった古い日本家屋の特徴を残しながら、令和の時代に暮らしやすく手を加えているでしょう。そういう“合わせ技一本”の空間が大好きなんです。ですから、今3人で暮らしている家は私の理想のシェアハウスですね。
お笑い芸人から作家へ
人との出会いに導かれ
前田
小説『三人』は主人公たちの18歳から35歳までの物語ですね。桝本さんご自身も18歳でお笑いを学ぶために大阪に行かれたのですね。
桝本
はい、広島では県立広島商業高校硬式野球部の副主将をやっていました。アルプス席でちょっと変わった応援をしていたのが、「おもしろい」と、中国新聞に載ったんですよ。それがきっかけでお笑いをやってみようと思い、卒業後に大阪のNSC吉本総合芸能学院へ入学しました。
放送作家・コラムニスト・小説家
桝本 壮志
1975年生まれ。広島市出身。大のカープファンとして知られ、東京で放送作家として多忙な日々を送りつつ、カープをテーマにした広島ホームテレビ『鯉のはなシアター』の企画・構成・MCを務める。2020年12月に新作小説『三人』を上梓。